「うちとそとにひらかれた「自分〈たち〉の場所-ボクの家プロジェクト展開部」という題名だ。
なかなか分量があって読むのが大変なのだが、改めて読み直してみてなかなか良いコンビネーションで書かれた文章であると思った。
この論文を書き上げた頃にちょうど土地を見つけた。
書いている最中にはまったく土地のイメージはなく、概念(コンセプト)のみの文章である。
今ならば、具体的な土地のイメージがあるためにその土地に対してどのようなアプローチが可能かを必死に考えるだろう。
そう思うと、今回刊行された論文は私にとって最後の単純な概念のみの住宅論と言うことになる。
今後、住宅論を書く際には現在の土地、あるいはいずれ建つであろう自分の家を基準に考えることになる。
難しく言うと、ものすごく強い先入見をもった住宅論しか書けなくなるのだ。
前作もそうであったのだが、住宅に対する先入見が少なく、住むことへの概念を必死に考えていたように思える。
2本の論文は今後もう書けない内容なので、貴重にしていきたい。
これからは実際にどのように「住む」のかを必死に考える必要がある。
これはこれで立ち向かうに十分値する概念である。
がんばろう。
